目次
0. Introduction
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対象となる読者
- ALB(Application Load Balancer)へのアクセスを IP 制限したい方
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本記事の価値
- ALB(Application Load Balancer)を導入しているシステムにおいて、IP アドレスによるアクセス制限をすることができます。
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前提
- ALB を終端とするシステムを運用している方
- ALB の導入がすでに済んでいる方
1. ALB のリスナー確認
EC2 メニューの「ロードバランサー」から、各ロードバランサーに設定されている「リスナー」を確認します。ここでは、HTTPS(443)に対して、ある EC2 インスタンスに転送するリスナーを例示しています。

ALBのリスナー確認
2. 現在設定されているルール確認
各リスナーの「ルール」より「ルールの表示/編集」を選択します。現在設定されているルールを確認します。

現在設定されているルール確認
3. 許可する IP アドレスについてルール追加
+ボタンを押して「ルールの挿入」を選択することができます。
- IF(すべてに一致)から、条件の追加で「送信元 IP」を選択
- 許可する IP アドレスを指定
- THEN から「アクションの追加」を選択
- 「転送先」を選択し、ターゲットグループに指定
- ルールを保存

許可するIPアドレス設定
4. 許可する IP アドレス以外の時は、固定レスポンス
+ボタンを押して「ルールの挿入」を選択することができます。
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IF(すべてに一致)から、条件の追加で「送信元 IP」を選択
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「0.0.0.0/0」を指定
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THEN から「アクションの追加」を選択
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「固定レスポンスを返す」を選択し、例えば、以下のように設定
- 「レスポンスコード」を「403」
- 「Content-Type」を「text/html」
- 「レスポンス本文」を「<h1>このページには特定の IP アドレスからしか接続できません</h1>」
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ルールを保存

固定レスポンス設定
5. 追加したルールの確認
追加したルールが以下のようになっていることを確認します。ルールを設定すると、すぐに反映されているので、 特定の IP アドレスからしかアクセスできないことを確認することできます。

最終的なルール設定