目次
0. Introduction
- 対象となる読者
- 各 DNS レコードの意味を知りたい方
- 各 DNS レコードの意味を整理したい方
- 本記事の価値
- AWS Route53 で設定できる各 DNS レコードの意味を整理することができます。
- 前提
- 特になし
1. Amazon Route53
オンプレミスの場合は、DNS サーバーを構築し、DNS サーバー自体の運用も必要となりますが、 Amazon Route 53 を利用すれば、信頼性が高く、費用効率に優れた方法でエンドユーザーに対してインターネットアプリケーションにルーティングできるようになります。 Amazon Route 53 には、以下の 3 つの機能があります。
- ドメイン登録機能
- DNS ルーティング機能
- DNS ヘルスチェック機能
2. 代表的な DNS レコードタイプ
Amazon Route 53 の “エイリアスレコード” と呼ばれる DNS 機能は非常に便利です。例えば、すでに Amazon S3 (クラウドストレージサービス) のリソースが、Amazon Route 53 と同じ AWS アカウントに存在する場合、CNAME レコードの値としてを簡単に AWS リソース (Amazon S3 バケットなど) を設定すること可能です。
A レコード
- IPv4 でホスト名と IP アドレスの関連づけをします。
- MX レコード、CNAME レコード、NS レコードを設定するには、あらかじめ各レコードの VALUE に入力するホスト（FQDN）を A レコードとして設定されていることが必要です。FQDN とは、ホスト名、ドメイン名など全て省略せずに指定した記述形式になります。
MX レコード
ドメインのメール・サーバ名を指定します。対象ドメイン宛のメールの配送先（メールサーバ）のホスト名を定義します。
NS レコード
ドメインの DNS サーバ名を指定します。ゾーン情報を管理するネームサーバーのサーバー名を定義します。
SOA レコード
- ゾーンの起点を示し、ゾーンの管理情報を指定します。
- SOA リソースレコードは、一つのゾーンに一つだけ記述します。
- ドメインの DNS サーバ名
- ドメイン管理者のメール・アドレス
- シリアル番号
- 更新間隔（refresh）
- 転送再試行時間（retry）
- レコード有効時間（expire）
- キャッシュ有効時間（TTL）
TXT（SPF）レコード
ホスト名に関連付けるテキスト情報（文字列）を定義します。送信ドメイン認証の認証情報などを記述します。