目次
0. Introduction
- 対象となる読者
- MQTT(Message Queuing Telemetry Transport) について知らない方
- 本記事の価値
- IoT で利用される MQTT の概略を知ることができます。
- 前提
- 特になし
1. MQTT とは
MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)は、IoT(Internet of Things)で標準的に使わるデータ配信を行うメッセージングプロトコルです。 非常に軽量なパブリッシュ/サブスクライブ型のメッセージ伝送として設計されていて、小さなコードサイズと少ないネットワーク帯域幅で利用できることから、 マイコンの理想的な通信手段となっています。
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パブリッシャー
- センサーで計測した値などを送る、データの送信役
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サブスクライバー
- データの受信役。受け取ったデータで何かの動作をしたり、データベースに蓄積したりします。
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ブローカー
- パブリッシャーとサブスクライバーとのデータの中継役。サーバープログラムとして常時動作していることが一般的で、無料/有料のサービスを利用することも出来ます。
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トピック
- MQTT ではデータを指し示すのに、「トピック」を用います。トピックはスラッシュ(/)で区切られた階層構造になっています。
2. MQTT を利用したシステム例
以下は、温度センサーから得られるデータ(温度)をサブスクライバーに送信する流れになります。

MQTT を利用したシステム例