Raspberry Pi開発にはVNC Viewerが便利

教育用のマイコンRaspberry Piの開発では、VNC Viewerが便利です。導入方法について解説します。

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目次

1. VNC とは

VNC とは、Virtual Network Computing の略称であり、RFB プロトコルにより、ネットワークを通じて別のコンピュータに接続し、そのデスクトップ画面を呼び出して操作することができるリモートデスクトップ用ソフトウェアです。

2. VNC Viewer のインストール

VNC 用のソフトウェアは世の中に数多く存在するが、VNC Viewerが使い勝手が良いです。安全でシンプルで高速なリモートデスクトップソフトウェアであり、Windows・Mac・Linux・Android・iOS で利用可能で、個人向けの無料(Home)ライセンスでは、最大 5 台のコンピュータで使用することができます。

VNC Viewer

3. Raspberry Pi 側の設定

  • ハードウェア:Raspberry Pi 3 Model B Rev 1.2
  • OS:Raspbian 11(bullseye)

VNC Viewer から Raspberry Pi に接続するためには、Raspberry Pi 側の設定(VNC サーバーを起動する)が必要です。
簡単な方法としては、GUI 上の「設定ツール」から、上部タブから「インターフェイス」を選択し、VNC の項目を有効にして、「OK」をクリックすれば良いです。
CUI からは、以下のように「設定ツール」を起動します。次に、「3. Interface Options」から「I3 VNC」を選択し、有効にしてください。

$ sudo raspi-config
RaspberryPiのVNC設定
RaspberryPiのVNC設定

4. VNC Viewer から Raspberry Pi へ接続

Raspbeery Pi の IP を確認し、VNC Viewer で指定すれば簡単に接続できます。

5. Ubuntu(Linux)にリモート接続したい場合は?

ハマリポイントとしては、Windows の VNC Viewer から Vino に接続する際は、暗号化を無効にする必要がありました。

$ gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false

Ubuntu デスクトップの「設定」から「共有」を選択し、「画面共有」を ON することで、VNC サーバーを起動することができます。

UbuntuのVNC設定

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